- 耐震+断熱
- モデルハウス・体感施設
- 首都圏
自然と共に生きる暮らし トコみど
2024年度
選考委員賞受賞
- 構造木造2階建て
- エリア首都圏
- 既存築年 2013年
- 改修竣工年月2024年
- 敷地面積330.30㎡
- 延床面積106.40㎡
- 金額 2,100万円
断熱
- 等級
- 7
- 省エネ地域区分
- 6地域
- UA値
- 改修前 0.93w/㎡・K
- 改修後 0.23w/㎡・K
- (改修前の4.00倍に向上)
耐震
- 上部構造評点
- 改修後 1.50
After リノベーション後
Before リノベーション前
Process リノベーション施工中
Point 技術的なポイント
建物の築年数と、目指す性能値、コストバランスを考慮して建築計画を立てました。
自社施工の住宅の売却相談も増えてきました。再販の際の、性能向上リノベのベースとして汎用性のあるリノベーションを目指しました





















【リノベーションの経緯】
2013年。100坪の土地に、代々受け継がれた庭木と畑がある母屋の建替え工事の設計・施工を行わせていただきました。10年の月日が経って、ご家族のお引っ越しが決まり、私たちがお借りしてコンセプトハウスとしてオープンすることになりました。
【断熱リノベ】
味わい深く経年変化した室内空間はそのままに、屋根・外壁は近い将来メンテナンスの時期を迎えることを想定して外回りのみで行う断熱性能向上リノベを行いました。既存外壁を残したまま外断熱する「ソトダンプラス」工法を採用。既存の天井断熱は屋根断熱に変更し、既存の壁充填断熱はそのままにキューワンボードを外張り。窓は全て樹脂窓・木製玄関ドアに入れ替えて、断熱等級7を実現。
【耐震リノベ】
新築当時、許容応力度計算の耐震等級3を取得しておりましたが、制震壁を設置する場合の効果を震度7の神戸地震に対してウォールスタット解析により検討した。その結果、耐震3の建物でも1階の変形は最大139mm (1/21rad)安全限界1/30radを超えて「倒壊する可能性あり / 要避難」の結果に。耐震3だから安心ということではないことが分かり、建物の耐震性能を地震センサーによって即時耐震診断を行う「アイシル」を設置。震度3程度の地震発生後、その安全性を見える化。安全性が裏付けされた建物躯体の残存価値を測っています。将来、制震壁も設置予定。
【自然エネルギー】
建物周りの中高木が、夏は木陰をつくり、冬は落葉して陽を取り入れ、コンクリートで覆うことをせず、土を残して緑を植えることで夏の温度上昇を抑えます。パッシブデザイン+高断熱・高気密の住宅にOMソーラーを搭載することで冬の暖房、夏の給湯は太陽熱を利用。曇日の暖房や、夏の冷房は、電力を使用する壁掛けエアコンで冷暖房します。太陽光発電により一年を通じてエネルギーの自給自足を実現。