- 耐震+断熱
- 持ち家リノベーション・リフォーム
- 中国
連環の家
2024年度
特別賞受賞
- 構造木造在来工法平屋建て
- エリア中国
- 既存築年 1957年
- 改修竣工年月2024年
- 敷地面積959.72㎡
- 延床面積102.15㎡
- 金額 3,000万円~3,500万円
断熱
- 等級
- 6
- 省エネ地域区分
- 5地域
- UA値
- 改修前 3.39w/㎡・K
- 改修後 0.31w/㎡・K
- (改修前の10.90倍に向上)
耐震
- 上部構造評点
- 改修前 0.30
- 改修後 1.03
After リノベーション後
Before リノベーション前
Process リノベーション施工中
Point 技術的なポイント
何を残して何を新しくするか、何を見せて何を隠すのか、を施主のHさん、設計、社員大工とで打合せを重ね、太鼓梁や厚鴨居など特徴的な材は残してデザインとして取り入れました。屋根を葺き替えることで建物重量を軽




















施主のHさんの祖父が自分の山から自分で切り出した木材で建てた、築66年の建物の建て替え計画が当初のご相談でした。「とにかく暖かい家、断熱性能・気密性能の高い家に住みたい。」がHさんご家族の一番のご要望でした。リノベの選択肢も考えたそうですが、比較検討された他の工務店からはどこも建替えた方が安い、古民家での気密性能は難しいと建替えを勧められていました。
現地に伺ったところ、とても状態が良い立派な材で建てられた古民家で、大切に管理され受け継がれてきた建物であると感じました。
この建物で断熱性能、気密性能にこだわった家を、私たちなら出来る。というご提案をし、目標性能を断熱性能等級6、C値1.0として計画をスタートしました。
プランはファーストプランでとても気に入っていただき、ほぼそのまま完成しました。
元の骨格・材料を活かしつつ、新築希望であった奥様にも納得いただけるよう、手描きのパースを使ってご提案しました。
今後何十年も住み継いでいくこと、太陽光発電を載せることから瓦屋根を降ろし、屋根垂木を取り換えて、ガルバリウム鋼板に葺き替えました。
土壁を落として、高性能グラスウール16kgの充填断熱を105mm、耐力面材を張って、XPSで45mmの付加断熱をしています。
玉石基礎を固定するために防湿コンクリートを施工し、床組も新しくして大引間にフェノールフォーム90mm、天井にはグラスウールの吹き込み断熱を300mm施工しました。
社員大工が現場でHさんご夫婦や、同じ敷地内にお住まいのHさんのご両親ともコミュニケーションを取りながら工事を進め、気密測定結果はC値0.5。目標を超える結果に、完成前にHさんから「きよかわに頼んで良かった」とお言葉をいただきました。
真夏のお引渡でしたが、UA値0.31、約30坪の平屋で6畳用のエアコン1台で快適に過ごしているようです。