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奏でる家

2024年度 性能向上リノベデザインアワード 特別受賞
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Before
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Process
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  • 構造木造軸組2階建
  • エリア関西
  • 既存築年 1985年 (築40年)
  • 改修竣工年月2024年1月
  • 敷地面積76.28㎡
  • 延床面積81.04㎡
  • 金額 3,400万円

断熱

等級
6
省エネ地域区分
6地域
UA値
改修後 0.33w/㎡・K

耐震

上部構造評点
改修後 1.50

【施主様のご要望】
すまい手はご夫婦ともに定年をむかえられ、『終の棲家』をということで、当初は建替えかリノベーションかでのご相談からはじまった。
まずは建替えを希望されたが、当該物件は狭小地の上にかなりの高低差があるという敷地の立地条件から建替えの場合のコストやリスクを考えた結果、フルリノベーション工事で進めることとなった。
すまい手の要望は
①1階の中心に位置するリビングは、南側からも日が入らず暗くて狭いので明るく開放的なリビングにしたい。
②冬に家の中が寒いので、冬でも暖かい家にしたい。
③耐震性を高めたい
であった。
当初は建替えで検討されていたこともあり、断熱性能は新築同等以上にし、耐震性能も耐震等級3相当とされる上部構造評点1.5まで向上させ、間取りも大きく変更している。
改修前後に微動探査を実施しており、建物の耐震性能を確認している。
将来は子世代にも住み継がせられる性能の住宅とした。
【改修工事のポイント】
築40年で無断熱だった住宅をフルリノベーションし、高断熱高気密化を図った。
初回打合せは自宅で12月だったが、リビングの床は非常に冷たく足の裏が痛くなるほどであった。
今回の改修では、基礎の立ち上がりを増打ち補強、防湿のために底盤をつくり基礎断熱した。
土壁からラスボードへ変わっていった時代の建物であるため壁内も無断熱で非常に温熱環境としては脆弱であった。
今回は充填断熱HGW16Kを105mm、付加断熱ネオマフォーム40mmを施工。
屋根にはHGW16Kを240mmとし、弊社の新築と同等の断熱性能に強化した。
特にリノベでは気流止め、通気層の確保が重要なポイントになる。C値は0.58㎠/㎡。
日射取得ガラス、遮蔽ガラスを方位に合わせて使い分けている。
UA値は0.33W/㎡Kで、いわゆるG2.5、断熱等級6.5という性能まで引き上げた。

After リノベーション後

フルリノベ前は1階にあったリビングとダイニングキッチンを2階に配置することにより、明るく開放的なリビングとダイニングキッチンになった。 既存の丸太梁を現しにしている。
寝室は、間接照明にすることで寝るときに光源が目に入って眩しくないようにしている。 画像右奥のドアは、楽器をされる家族のための防音室となっている。
リビングの西側の木製サッシからは、大阪平野の借景を望めるように設計。 インナーバルコニーはウチとソトをつなげる中間領域として、自然を享受できる空間となった。

Before リノベーション前

1階南側の寝室。 改修前は和室だったが、フルリノベ後は無垢フローリングの寝室を配置。
2階北側の和室。 フルリノベ後は、ゲストルームを配置。

Process リノベーション施工中

基礎がひび割れている。
土台が腐っている。
フルリノベ途中の基礎。 既存の基礎の補強として基礎の内側に鉄筋コンクリートを増し打ちして補強した。 基礎の立ち上がりも一部新設。 底盤部分も防湿コンクリートを打設。 基礎断熱を施工。

Point 技術的なポイント

新築で培った高断熱高気密の技術をリノベーションで活かし、リノベ物件でも新築と同等の性能を出した。
築古物件につき、柱の通りも出ておらず、沈下により建物の不陸さも大きかったため、その修正を行った。

Plan 間取り

Before リノベーション前

After リノベーション後

Company 企業紹介

大幸綜合建設株式会社

あたたかいをテーマに高断熱高気密住宅+自然素材を使い快適で健康的に長く暮らせる家づくりをしています。